CalendarGcDateTimeCellTypeでは様々な視覚的な補助機能を提供しています。この章ではそれらの機能について解説します。

未入力時に表示する代替テキスト

CalendarGcDateTimeCellType.AlternateTextプロパティを使用します。

AlternateTextプロパティを使用すれば、セルが未入力（CalendarCell.Value）のときに代わりに表示するテキストを文字列として設定することができます。AlternateTextは、DateAlternateTextオブジェクトを参照するプロパティです。

セルにフォーカスがあるときのテキストを設定するには、DateAlternateText.Nullプロパティを使用します。セルにフォーカスがないときのテキストを設定するには、DateAlternateText.DisplayNullプロパティを使用します。

また、和暦表示できない時に表示するテキストを設定することもできます。フォーカスがあるときのテキストは、DateAlternateText.EmptyEraプロパティ、フォーカスがないときのテキストは、DateAlternateText.DisplayEmptyEraプロパティで設定します。

(図) 代替テキストを表示したCalendarGcDateTimeCellType

これらのプロパティでは、次の2つを設定することができます。

ForeColor（テキストの前景色）
Text（表示するテキスト）

入力候補値の表示

CalendarGcDateTimeCellType.ShowRecommendedValueおよびCalendarGcDateTimeCellType.RecommendedValueプロパティを使用します。

ShowRecommendedValueプロパティを使用すると、CalendarGcDateTimeCellTypeで値が未入力のとき、入力候補となる値をグレー表示することができます。

入力候補として表示された日付の値は、表示された候補値のまま適用するか、フィールドの一部もしくは全ての値を変更して入力値として適用することができます。
入力候補として表示される値は、非表示フィールドのデフォルト値としても使用される、RecommendedValueプロパティで設定します。

候補として表示された値を確定するには、[Ctrl]+[Enter]キーを押下します。

(図) 入力候補値を変更せずに値を確定

(図) 入力候補値から日付だけ変更して値を確定

ハイライト表示

CalendarGcDateTimeCellType.HighlightTextプロパティを使用します。

HighlightTextプロパティを使用すると、フォーカスを受け取ったときのテキストの選択状態を設定することができます。HighlightText.Allの場合は、セルのすべてのテキストが選択状態になります。HighlightText.Fieldの場合は、セル内のフィールドの1つを選択状態にすることができます。

HighlightTextの値	カレットまたはフィールドの状態
None	カレットは、DefaultActiveField プロパティで指定したフィールドの最初に位置します。
Field	DefaultActiveField プロパティで指定したフィールドが選択状態になります。
All	DefaultActiveField プロパティの設定に関わらず、セル内のすべての内容が選択状態になります。

参照

GcDateTime型セル(CalendarGcDateTimeCellType)

基本的な使い方(CalendarGcDateTimeCellType)

入力可能な範囲を設定する (CalendarGcDateTimeCellType)

外観を変更する(CalendarGcDateTimeCellType)

書式を設定する(CalendarGcDateTimeCellType)

サイドボタンを設定する(CalendarGcDateTimeCellType)

ドロップダウンカレンダー (CalendarGcDateTimeCellType)

データベースに接続する(CalendarGcDateTimeCellType)

和暦表示の設定を変更する(CalendarGcDateTimeCellType)

サンプルコード (CalendarGcDateTimeCellType)